こんにちは、シーバスをメインにしたルアーフィッシングにハマっているほりさかです。
今回は、2025年2月20日に購入したBROVISというメーカーから出た武鱸 BROW96MHというロッドについてファーストインプレッションを行おうと思います。

現在、買いたいと思っている人や似たようなロッドを探していた人にとって参考になれば幸いです。
※あくまでも自分の感覚に基づいたインプレッションなので全てが正しい訳ではありません。あくまで参考程度に留めて頂けると幸いです。
スペック
ガイド数 | 計11(内訳:ダブルフット4,シングルフット6,トップ1) |
自重 | 184g |
適合ライン | PE1-2号 |
ルアーウェイト | 10-55g |
他にも色々と情報はありますが、公開している中で自分が気になったのはこの4つ。
後はカーボン等の素材配合率ですが、制作者の宮川社長から軽くお話は聞かせて貰っていますが、公開されていない情報なので、掲載は控えさせて頂きます。
スペック上で見る特徴は、ロッドの自重が重い部類に入り通常よりも多いガイド数でしょう。
それでは、デザインからキャストやアタリの使用感までを含めた自分のファーストインプレッションを述べさせて貰います。
デザイン
リールシートやベリーからティップにかけた配色と言った細部は違いますが、某ベイトロッドを彷彿とさせる色やコルクグリップを装備したロッドとなっています。
昨今の流行りである黒基調のロッドではないので、デイゲームでは割と目を引くと思います。
好きな人は好き。決して若者向けとは言えない渋めな感じのデザインです(自分は気に入ってます)。
まぁロッドのデザインは、全体色と装飾色のバランス、フロントグリップとリアグリップの形状や素材、リールシートの色や形状、その他装飾がシリーズで決まっていたりするので、欲しいブランクスでもデザインが自分好みじゃないと選択肢に入ったりしないので難しい所です。
今回は、自分が欲しいブランクスであって良かったと思いました。欲を言えば、ウェーディングをするので、9.3~9.4ftが嬉しかったですが0.2~3ftの違いなんてあまり変わらないので問題はないでしょう。
ブランクス
まずBROW96MHの事を語る前に、他社メーカーと同じような価格帯、同一ブランクスで比較しようと思います。
BROVIS | 武鱸 BROW 96MH | 184g | \54,800 |
APIA | Foojin’RS DESIRE 95MH | 170g | \42,500 |
ダイワ | LABRAX 96MH | 150g | \52,900 |
シマノ | エクスセンスジェノスS97MH/F | 143g | \69,300 |
ヤマガブランクス | EARLY 97MMH for Seabass | 156g | \34,600 |
ヤマガブランクス | Ballistick 95MH | 147g | \62,000 |
メガバス | Cookai CK-93MH+S | 195g | \60,000 |
※価格はHP記載の為、実売価格はこの限りではありません。
この辺りが同じようなブランクスのロッド候補になってくるのではないでしょうか。
ミドルハイエンドクラスになってくると、簡単には手を出しにくい価格帯になってくるので考えに考え、実際に手に触れたい所ですよね。
さて、今回自分の購入したロッドのブランクスはMHと表記されてはいますが、ティップやベリーが思いの外柔らかくMMHの印象を受けます。
ティップからシングルフットが終わる7番ガイドあたりまでしっかりと曲がり、ダブルフットガイド部分のバッドでしっかりとパワーを受け止めていることが感じられます。
しなやかなロッドが好きでなおかつきちんとしたパワーを発揮するロッドを探している人にはちょうどいいロッドだと思いました。
フィーリングとしてはヤマガブランクスに似ています。
88チェインを所有していますが、ティップからベリーの入り方やバッドのパワーなど似たような印象で違和感なく使うことができました。
もちろんまだそこまで使い倒していないので気の所為かもしれませんが、一つ言えるのはシマノやAPAのようなパキパキ感よりもダイワやヤマガブランクスのようなしなやかさが好きな人におすすめだと思ってます。
友人が「Foojin’RS DESIRE 95MH」「EARLY 97MMH for Seabass」 を所有していますので、触らせて貰い追記できればと思います。
※キャスト時やアタリについては別途記載します。
ガイド設定
このロッドの特徴は、使用されているガイドが11個と普通のシーバスロッドより多い点でしょう。
個人的にこの数を超えるものはゼナックのロッドくらいしか知りません。
エバーグリーンのエースアタッカーも多い印象ですが、画像で数えると9個だったのでBROVISのロッドが如何に多いことが分かります。
ガイドが多いので、摩擦力が上がり糸通りが悪くなって飛距離に影響したり劣化が早くならない?と思いそうになりますが、PE1.5号のリーダー8号でFGノットを組みノット部分をガイドの中に入れても当たっている感じはしなかったので糸通りは予想以上に良かったです。
一般的なロッドよりも径の小さいガイドを使用していることを謳っているので、キャスト時に糸が暴れにくくなっているのかもしれませんね。
また、M.T.C.W.の水性ガラスコーティング剤インフィニティで、ロッド全体をガラスコーティングしたので、その事も関係しているかもしれません。
キャストやルアーアクション
キャストに大切なことは、ロッドの自重とリールの自重のバランス、そしてルアーの重さをロッドに乗せることが容易であるかどうかだと自分では思っています(違っていたらすいません)。
さて、1つ目のロッドバランスについてですが、ロッドの重量184gと、同じ規格の他のロッドと比べてもスペック上では重いのですが、ロッド自体はリールを付けた時のバランスが良いのか不思議とあまり重いとは感じません。
同じ硬さで他の軽いロッドを使った事があまりないので、その時はまた印象が変わるとは思いますが、キャストポイントも割と広いように感じており特に違和感なくキャストできています。
また、MHという硬さの割にティップが予想以上にしなるため、軽いルアーでも重みをロッドに預けることが容易です。
どのくらいティップが入るのか、自分の言葉では説明が難しいので百聞は一見にしかずの通り、秋田県でBROVISのフィールドスタッフをしている前田憲麻さん(@koyoshigawafishing)が同社のルアー【ネクストスピン28】を使用して、実際のキャスト動画を公開しているので紹介いたします。
背負えるルアーの下限上限
スペック表では下限10gとありますが、気持ちよくキャストするなら個人的にもう少し重いほうがよいです。
自分が使用した、ダイワのクロスカウンター97Fが11.2g、ブローウィン80Sが8gなのですが、クロスカウンターはギリギリキャストできて、ブローウィンはかなり難しかったです。
今までMクラスのロッドを使用していたので慣れていないのは当然ですが、慣れるまで時間が掛かりそうで個人的に最低でももう2~3gほど欲しいと思いました。
どのロッドにも言えると思いますが、初心者や中級者でMHを使った事がない人は、かなり練習する必要があると思います。が、そこまでして軽いルアーを使わなくてもいい気はしてます。
上限に関してはカゲロウ155Fの39gを試しに投げてみた所、力を入れずロッドのしなりを利用しただけで50m以上は飛んでいきました。持ち重りも感じられず、今まで投げれなかった大きなルアーが楽に投げられるようになったのはかなり嬉しいことです。
秋のビックベイト縛りなど色々な楽しみ方ができると思うと、今からワクワクしますね。
アクションに関しては、今までただ巻きでしかルアーを使ってこなかったので、ジャーキングやトゥイッチはできないし試していません。
これから色々試していこうと思ってます。
タックルセッティング
下記が自分の所有しているリールで、シーバスで使える番手となります。
ダイワ | 24セルテート LT4000-CXH | 235g |
シマノ | 20ヴァンフォード C3000HG | 180g |
オクマー | CeymarCB 4000MXA | 284g |
現在は24セルテートをメイン機として使っています。が、ロッドを使用する前にメンテに出したので、オクマーのCeymarCBをセットして使いました。
オクマーのリールに関しての感想は、ないの一言です。
CeymarCB 4000はシーバスリールとして使用するのであれば、自重がかなりあるので思った以上に疲れました。こちらはいずれするかもしれないショアジギングで使うか売るかを検討してます。
なので次はヴァンフォードで試す予定ですが、素振りしてみた所ちょっと軽すぎて手元が狂いそうで怖いです。
個人的には220~240gの3000~4000番手のリールが収まりがいい気がしています。
色々とリールをセッティングした所3000番が収まりがよいのですが、熊本を始め有明海はシーバスの聖地として知られており生半可なリールだとたわんでしまい魚とのファイトでかなりきつい思いをします。
できれば4000番のリールを使用したいのが本音です。
個人的には、新しいリールを買う予定がないのでメンテから帰ってきたセルテートを使います。
ラインに関しては現在はPE1.5号のリーダー22~30LBを使っていますが、ロッドのブランクスが柔いので、PE1.2号に落としてもいいかもと思っています。
ただビックベイトを考えるなら、今のままでいいですけどね。
色々なラインを現在試しているので、まだまだ試行錯誤が必要です。
ロッドの感度やアタリ
ロッドの感度はかなりいいと思いました。
リール自体の感度はほぼ死んでいましたが、ロッドで水草にルアーの針が掛かったのが手元に伝わりましたし、ショートバイトが多いこの時期の40cmのセイゴのアタリをきちんと感知しフッキングできたので、この感度やキャッチのしやすさは本物でしょう。
MHのロッドはティップが硬いと小さい魚のアタリを乗せることができませんが、きちんとバラさずキャッチできたのでロッドのテーマである曲がって粘ることを主軸にしたロッドであることには間違いありません。
あとは80cm以上のシーバスのファイトでどう感じるかでしょう。こちらの方は運も絡んできますので、しっかりと現場に通って魚に出会いたいと思います。
注意事項
1つ懸念点がありまして、リールシートに凸状のロゴシールが貼ってあります。
こちらは傷防止やリールをしっかりと固定する役割があると思いますが、24セルテートLT4000-CXHにのみ干渉し、きちんと力をいれて押さえつけないと上手くはめ込めませんでした。
これが分からずリールフィットがきちんとリールシートにはまりきれておらず、リールを落として破損してしまったので、このロッドを購入した際は現場ですぐに装着せず予め明るい所できれいに装着できるかを確認することが重要です。
まとめ
まだ2回の釣行しか使用していませんが、かなり自分好みのテイストのロッドです。
感度もよく、キャスト時に余計な力がいらない、どんなサイズのシーバスもいなせるシナリとパワーのロッドが好きな自分にとってかなり理想的なロッドと感じたのがファーストインプレッションの総括となります。
惜しむべきは、自分の不注意で、リールシートがリールに干渉して装着時に落としてしまい壊してしまったこと、それを見抜けなかった事でしょうか。
宮川社長に訪ねた所、他のリールでは問題がなく装着できたとの事だったので、もっと冷静に行動しておけばよかったです。
この反省はいずれ活かしたいと思います。品質的には大満足の一品なので、これからメインロッドとして使い倒して行きたいですね。
ということでBROW96MHのファーストインプレッションを締めさせて頂きます。
ここまでご覧いただきありがとうございます。
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