こんにちわ、久しぶりに記事を更新しているほりさかです。
コロナが流行し、環境が変わった事を日々実感しております…。
以前のようにはいかないものの、以前のような生活に戻れるようになる日が来ると良いのですが、こればかりは難しいですよね。
さて、今回はグラブルの話ではないです。
私は、過去2回イラストレーターにイラストを依頼して、今回3回目の依頼を終えました。
これまで依頼した方は、Aさん・笹目めとさん・スーパーピッグさんの御三方です。
※ご本人様に了承を得て掲載しています。Aさんは返信がないため、匿名とさせていただきます。
どの方も親切に対応していただき、依頼もスムーズに進んだのですが、こういう時こういう風にしたが良かったと思う事がありましたので、備忘録として残したいと思います。
今回は、スーパーピッグさんとのやり取りを元に起こしております。
依頼前の確認
さて、始めにしなければならない事は、何をするにしても依頼するイラストレーター(以下絵師 敬称略)さんの選定でしょう。
この時に注意しなければならないことは、絵師がどういった条件で依頼を募集しているか。になります。
また、どのようなサービスを使うかにもよりますが、自分は基本的に絵師のイラストが確認できるTwitterをメインに探しています。
条件の確認
人によって依頼する内容は異なってきますが、今回は私と同条件である個人依頼を受けていること、版権物を取り扱い可能前提で話を進めて行きます。
絵師によっては、企業案件のみ受付の方もいらっしゃいますし、版権イラストを取り扱っていない方もいらっしゃいます。
必ずしも、好みのイラストを書く絵師が自分の注文に沿う依頼を受けているかは確認するまでは分かりませんので、しっかりと確認した上で発注する絵師を選定しましょう。
この時、メールで直接確認を取ってもいいのですが、大体の絵師はTwitterに直接載せているか、依頼用のページを用意しているので、まずはこちらを確認した上で絵師に連絡すると良いでしょう。
メールで確認する際も、●●を確認したのですが念のための一言があるのとないのとでは絵師の依頼者に対する心象はかなり違うと思います。
絵師によっては事細かに条件を書いている場合もありますので、まずはメールで直接尋ねる前に調べられるだけ調べます。
トラブルにならない為にも、事前にしっかりと確認を行い、改めて確認のメールを送ると間違いないでしょう。

このような確認メールを送り、返信が来てから正式な依頼が始まると思っているとよいでしょう。
なぜ、Twitterなのか
私の条件の大多数は、版権物のイラストです。
Twitter上だと、ある程度気に入った絵師をフォローしておけば、その絵師がフォローした絵師もタイムライン上で流れるので、様々な人のイラストをあまり手間を掛けずに見ることができます。
また、直接依頼を掛けるので利益を100%還元出来ることが挙げられます。
これは、私自身が様々な調査をする事を苦に思っていないという、前提条件があるので出来ることかも知れません。
自分に合ったプラットフォームや選びも重要なのだと思います。
イラストの依頼
絵師の選定や事前の確認が終えれば、改めてイラストの依頼になります。
この時、絵師には依頼するイラストの詳細の他に、なんのために使うのか、イラストの規格、納品日など、現時点で明確にできる部分は全て送るとよいでしょう。
むしろ、この部分をきちんと決めてから確認のメールを送る必要があると思っています。
人によって依頼内容は変わりますし、内容によって依頼料や法律の関わり方に違いが出てきますので、内容が明確化されていないと絵師も動きようがありません。
きちんと依頼要望を伝えた上で、イラストの依頼を行いましょう。

依頼条件リストの解説
私が絵師に依頼する上で気をつけている事は次の通りです。
- 版権元
- キャラクター
- 使用用途
- イラストのイメージ
- イラストのサイズ
- イラストのカラー
- 納品日
- 制作実績の可否
- 絵師の作業工程の確認
- それに伴う支払いの工程
簡単に解説していきますが、版権元とキャラクターは絶対に明記する必要があります。
絵師によって、キャラクターや版権元の知識の深さは違うので、絵師が調査する負担を極力減らす必要があります。
使用用途を伝えることで、絵師は依頼者がどんな使い方をするのかが分かるので、不安感を取り除けます。
また、絵師と依頼者の齟齬を軽減させ、後に述べる追加料金等の計算にも役に立ちます。
使用用途は、版権元や絵師がNGを出す(出している)場合もありますので、明確化する必要があります。事前に軽く調べておくとよいです。
イラストのイメージは、イラストの仕上がりのイメージになります。
使用用途とも深く関連しており、依頼者がどんな感じのイラストが欲しいかをしっかりと伝えます。
ここを決めずに、依頼してはいけませんので依頼をする時には明確化されているとは思いますが、ポージングや表情、衣装、キャラクターの角度、光の当たり方など、詳細があればあるほど良いでしょう。
イラストのサイズやカラーも使用用途と関連しているので、明確化しておくと絵師がスムーズに仕事に取り掛かれます。
web上と印刷ではサイズやカラー設定も変わりますので、きちんと下調べを行った上で依頼するようにしましょう。
なんにせよ、これらの内容をしっかりと伝えれれることが出来れば出来るほど絵師の負担が減りイラストに集中できるので、妥協しないようにしましょう。
金銭が発生する以上、言った言わないでトラブルになる事は多々あります。
それを避ける為にも、きちんとした形に残しておくようにしましょう。
これらの情報は、なるべく1~3回のやり取りで終えるようにするのがベターです。
回数が重なるにつれ、絵師にも依頼者にも多大な負担を掛けますので、丁寧さを心掛けます。
依頼料について
ここで、依頼料の注意点ですが、作業工程が多ければ多いほど値段は上がります。
キャラクターだけではなく、衣装の書き込みの度合い、表情の差分、ポージングの差分、ロゴやエフェクト等の別途デザインなどある場合は、最初から伝える必要があります。
依頼時には、依頼料の支払い方法や回数なども話しておくとよいでしょう。
振込なのか、PayPayといった電子マネーサービスを使うのか、どのタイミングで支払うのかを決めておくと絵師にストレスを感じさせることなく作業をすすめて貰えると思っていますし、どの絵師さんからも感謝を述べられるのでおすすめです。
ちなみに、私の支払うタイミングは、ラフ決定時に前金と、完成時に残りを支払うようにしています。
このタイミングは、絵師と依頼者両者にメリットがあります。
依頼者のメリットとして、一気に支払わなくていいので金銭的にゆとりが持てるようになる、全額前払いよりも支払いが分散するのでリスクヘッジになる。
絵師のメリットとして考えられるのが、依頼者の支払いに対する意思表示を確認できる、ラフ時に依頼者が逃げても最低工程分の作業料が回収できる等でしょうか。
私は絵師ではないのでこれくらいしか思い当たりませんが、両者にメリットある支払いをしたいものです。
ラフの作成
全てが決まったら、いよいよラフの作成になります。
しかしどんなに詳細に説明していも、自分が描いて欲しいポージングや表情が、自分の理想とする形ですぐに上がってくることはまずありません。
それは、依頼者と絵師間で必ず起こる齟齬ですので、上がってきたラフを見ながら絵師に修正してもらう必要があります。
文章やイラストなどで説明していくのですが、やり方によっては法律に抵触する場合がありますので、figma等ポージングできるフィギュアで参考資料を撮影すれば、法律に抵触することなく詳細なイメージも伝えられるなあと思った次第です。
また、ラフ時は大まかな雰囲気だけなので、細かく修正を固める必要はありません。
しかし、ラフ以降の線画作業になれば、ポージングの変更といった大幅な修正が効かなくなるので納得の行くまで思いつく修正を行いましょう。

絵師によっては修正の回数などを決めている場合もあるので、予め確認をしておくとやりやすいと思います。
納期によってラフの確認修正を迅速に行う必要もありますので、依頼者としても気が抜けない期間になります(1敗)。
確認が遅れた場合は、きちんと状況を説明し個人依頼だと納期を伸ばす提案を行いましょう。
企業案件の場合は…その後の処理など考えたくありませんね!
確認漏れ、ダメぜったい。
そうやって修正依頼を掛けると、絵師の方からも修正依頼について意見を述べる事もありますが、きちんとその意見を取りうえた上で修正依頼を引き続きするようにしましょう。
立ち絵なら問題はないとは思いますが、何かしらのポージングをしているイラストの場合、依頼者は筋肉や骨格の連動や、そのポージングを行った場合の違和感ない魅力的に見える角度など、ド素人で見当違いな意見を言う可能性があります。
ですが、絵師はイラストに関わる様々なことを依頼者よりも熟知しており、それも踏まえた上で意見を述べますので、そのアドバイスを参考にすれば良い作品ができるでしょう。
私は、絵師さんの提案を聞いてより良くなったパターンが多いです。

線画と着色
基本的に依頼者側は確認するだけに留まります。
ちょっとした線の修正などは効く場合がありますので、線画で気になる箇所があったら提案してみるのもありだとは思います。

が、上記で述べた通り絵師によって修正の回数やタイミング等が違うので、きちんと絵師が提案したルールに則り行いましょう。
私は修正を出したことがないのですが、線の太さなど線画に関わるお願いは、ラフ時に伝えておくとよいかもしれませんね。
あとは完成まで待ちます。
イラストの引き渡し及び支払い
絵師さんがイラストを完成させたらデータを送りますので、迅速に最後の支払いを行います。
これにて一連の流れは終了です。お疲れ様でした。
考えられるトラブル
作品公開時の懸念
発注時に度々思うのが、イラストを完成させた時の制作実績の公表です。
絵師としては、料金が発生している作品を公開することで、様々なメリットを教授できることが予想されます。
(普段書いてないジャンルの客層の取り込み、純粋な実績、依頼を進める上でのノウハウ、ポートフォリオの充実化等)
なので、自分も依頼した作品の公開には基本的には賛成なのですが、困ったのが悪意ある第三者の存在です。
依頼したイラストを絵師がアップすることにより、そのイラストを使って勝手にグッズ化して利益を生む人がいる以上、喜んで首を降ることに抵抗を覚えてしまいます。
また、AIがイラストを書くアプリが出てくるまで技術が進んで、イラストが描けない人でもイラストを作成することができるようになってきました。
こう言った技術の進展はしていくべきなのですが、新しい技術は往々にして様々なモラルハザードを生み出します。
せっかく自分と絵師が考え抜いて出来た依頼絵を、何も考えずにSNS等にアップすることは、このモラルハザードに巻き込まれる可能性が髙い、かなり危険な行為です。
なので、依頼者ができることと言ったら、条件付き公開(解像度を下げる、テキストを上乗せにして一部を隠す、トリミングを行う、グッズ化したものを写真にして絵師に提供)でしょうか。
この取り決めは、依頼前にしておかないと揉める原因となる為、慎重に行う必要があるでしょう。
絵師や依頼者のどちらも悪くはないので、心が痛い問題です。
使用用途に対する依頼者側の考え方
また、使用用途は最初に思いつく限り述べていた方がよいです。後から使用用途を追加すると、追加料金が発生する場合があるからです。
別に黙っていればいいじゃんと思った方は、違う使用用途をした事が絵師にバレた場合、次の依頼を断られると思っておいたがよいでしょう。
理由はよく考えればすぐ分かる事ですし、著作権等について勉強し直したほうがいいです。

例として笹目めとさんの依頼にて、追加で使用したい物が出てきたので、報告したら追加で料金が発生したケースです。
もちろん指示通りに支払いを行わせていただき、この場はまるく収まりましたが個人的には無料で大丈夫かとも思っていたので実はかなり危険な状況でした。
前提として、キーホルダーなど、個数が多くなるグッズなど依頼者が利益を得られる場合、イラストの発注料金の他に、イラストの使用料が掛かる場合が大半です。
このケースで勘違いを起こして欲しくないので強く言わせて頂きますが、悪いのは依頼する内容が不十分だった依頼者(私)であって、絵師ではありません。
絵師は個人事業主であり、料金が発生する依頼をするということは契約が発生します。
なので契約を結んだ以上、契約にない事してはいけません。
これが守れない場合、絵師に依頼をすべきではありませんし、予め絵師に尋ねなかった依頼側の怠慢であり、金銭的契約を行うという意味で社会人としての信用は底辺です。
最後に
かなり長く最後は厳し目に書きましたが、お互いがwin-winで依頼を終えるためには、必要な事と思っています。
実際、絵師さんからは依頼の完了後には丁寧な依頼で助かるというお言葉を頂いています。
やはりお互い気持ちよく取引をするためには、相手が仕事をしやすくなる情報をできる限り準備した上で依頼することが依頼者の役割だと思います。
絵師にイラストを頼むと、それなりの料金が掛かってきますが世界に自分だけしか持っていない物は、オタク心をくすぐります。
これを期にイラストを発注したいと思う人の、よき参考になれば幸いです。
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