こんにちはほりさかです。
前回、熊本でシーバス釣りを始める際に関する記事を書かせて頂きました。
今回は更に踏みこんで、シーバス釣りで使用するロッドのステップアップに焦点を当てていきたいと思います。
よろしくお願いします。
ロッドの基本を抑える
まずはロッドの基本抑えたいのですが、調べてると初見では魔法の言葉のような単語がめちゃくちゃ出てきます。
一度に全部は覚えきれないので、初めての人は長さと硬さだけでも覚えておくとまずは大丈夫です。
どの釣りでもそうですが、ロッドには色々な長さや硬さがありそれぞれの役割や使い所があります。
自分は主に7~9ftのシーバスロッドを使っていますのでその経験を元に、熊本でシーバス釣りを行う最適なロッドの長さと使い所を考察と解説をしていきます。
シーバス釣りに最適なロッドの長さ(レングス)
ロッドの長さは使い所を考えると4種類ほど分類できます。基本的に9.3~9.6ftのロッドが使用頻度が高いと思います。
長さ | 使い所 | 使用頻度 |
6~7ft | ボートや小場所(低い橋の下や立ち位置の周囲に障害物がある) | 低 |
8ft台 | 幅50m程度の比較的狭い川、大きくも小さくもない橋の下や周辺、ウェーディング | 中~高 |
9ft台 | 幅60m以上の大きな川、大きな橋の下、水面と地面に高さがある場所、ウェーディング | 高 |
10~11ft台 | 幅80m以上の1級河川、水面と地面に高さがある場所 | 低 |
初めての場合は、9ft台の長さをチョイスすると、場所もある程度選ばずに使うことができ、ルアーの飛距離もそれなりに出すことができますので万能な長さとなっています。
また、2本目を買いたいとなった時に短いロッドを選ぶにしろ長いロッドを選ぶにしろ使用時の違和感が少なくて済むというメリットもあります。
ロッドの硬さ(パワー)
基本的にスピニングリール用ロッドは、3種類ほど覚えておくといいと思います。
その3種類はML、M、MHです。MLから段々固くなっていきます。
ロッドの硬さが変わると、キャストできるルアーの重さも変わってきますので、使いたいルアーに合わせてパワーを選ぶ必要がありますが、基本的にはシーバスで主に使うルアーは10〜40gくらいなので、それらの重量が使用できるキャパシティであればどの硬さでも問題ありません。
ただし、ロッドの硬さは使用するルアーの重さの他に、魚とのファイトも意識する必要があります。
例えばですが、MLという比較的柔いロッドだと、小さい魚でも思い切り曲がりファイトを楽しむことが出来ますが、大きい魚が掛かった場合ロッドのパワーが足りず負けてしまう事もありえます。
逆もしかりで、MHという強いパワーのロッドだと、大きな魚とのファイトは得意ですが小さい魚は針に掛からず弾いてしまうこともあります。
なので、熊本でシーバス釣りを始めるなら基本的な長さの9.6ftで標準的なパワーのMクラスを使用すると扱いやすいと思います。
もちろんこれは、エントリーモデルのロッドの話で、ハイエンドモデルになるとMLでもパワーを感じることができるロッドがありますので全てを鵜呑みにしてはいけません。
初めてのロッドを選ぶ時に参考にしたいクラス別ロッド
ロッドはエントリーモデルからハイエンドまで様々な長さや硬さのものがあり、初めての場合はどんなメーカーで、どんなロッドを選んでいいか分からないと思います。
自分もそうでした。
なので、まずはどういったロッドが必要なのか熊本のフィールドやアリアケスズキの特徴を押さえる必要があります。
熊本のフィールドやアリアケスズキの特徴
まず熊本は、市内の川や河口がポイントとなり、干満差が激しいのが特徴です。
シーバスが居着くポイントはカケアガリなどが多く点在する所で、牡蠣瀬などが多くあります。
ポイントによっては泥が溜まったりしている所もあるので、そういった所は根掛かりなどは少ないですが基本的に蠣瀬などで根掛かりしやすい傾向にあります。
アリアケスズキはそういったストラクチャーの影に隠れて、ルアーが見えたらそこから出て捕食後ストラクチャーに潜りこむように走ります。
熊本の激流に揉まれたアリアケスズキは、大型になるとかなりのパワーがあり瞬発的な力に優れています。
油断していると、すぐに走られ蠣瀬にラインが切られるので、必然的にストラクチャーから出すようなパワーファイトが必要になります。
80cm以上のランカーシーバスも珍しくないため、MLといった柔らかいロッドを使うと経験が浅い内はどういったファイトをしていいのか分からず、走られてラインを切られる事も珍しくないので、ある程度パワーがあるロッドを使って受け止めたいです。
ただ強ければ強いほど良いわけではありません。
ロッドがMHクラスになると自重が増えますので、MLクラスのロッドを使うより疲労度が格段に増します。更に使い方も分からない内はルアーを飛ばす事も難しいです。
ですので、熊本でシーバスを釣るにあたり、初めての1本を買う際はMクラスのロッドを自分は勧めたいです。
参考になるように各メーカーの同じような番手の物をまとめてみました。
エントリーモデル
エントリーモデルは1万円~2万円くらいで購入できます。
そこまで使いこんだ訳ではないので確実な事は言えませんが、どのロッドもある程度同じような特徴をしていると思いますので、デザインや持った時のフィーリング、ロッドの重量などで決めればいいと思います。
昨今の流れでは、ハイエンドモデル→ミドルハイエンドモデル→ミドルモデル→エントリーモデルと一部の技術が継承したりしますので、安いからといって決して悪いものではありません。
ロッドの製法やカーボン素材の割合、リングの素材、リールシートの簡略化などで値段が抑えられています。
名称 | メーカー | 長さ | ルアーウエイト | 重量 | 値段 |
ソルティアドバンス SEABASS S96M | シマノ | 9.6ft | 8-45g | 147g | \14,100 |
SEABASS_FLAT X96M | ダイワ | 9.6ft | 10-50g | 160g | \14,500 |
ソルティフィールド 962M | アブガルシア | 9.6ft | 7-45g | 162g | \10,900 |
クロスフィールド 962M | アブガルシア | 9.6ft | 12-40g | 154g | \18,000 |
ソルパラ962M | メジャークラフト | 9.6ft | 8-20g | 不明 | \9,900 |
SEABASS GR III 96M | タカミヤ | 9.6ft | 8-36g | 159g | \12,980 |
ミドルモデル
ミドルモデルは2万~3万円で購入でき、メーカーの特徴が分かりやすく出てきます。
ハイエンドモデルで取り入れられている技術もエントリーモデルより使われるようになりますので、エントリーモデルを使っていると、より性能が良くなったことが一番分かりやすいモデルになってくるかと思います。
ミドルモデルと言っても、初めての購入には一歩勇気がいると思うので、購入前に試投会やレンタルなどを利用したり、使用している友人などがいましたら使わせて貰うといいかもしれません。また特徴などを、釣具店スタッフに聞くのもいいでしょう。
名称 | メーカー | 長さ | ルアーウエイト | 重量 | 値段 |
エンカウンター 96M | シマノ | 9.6ft | 7-38g | 145g | \24,300 |
ディアルーナ 96M | シマノ | 9.6ft | 7-38g | 139g | \31,500 |
ラテオ96M | ダイワ | 9.6ft | 10-50g | 147g | \31,500 |
スカイハイ96M | ダイワ | 9.6ft | 10-50g | 155g | \23,300 |
ソルティースタイル962M | アブガルシア | 9.6ft | 12-40g | 185g | \20,500 |
ソルティーステージ982M | アブガルシア | 9.8ft | 10-50g | 160g | \32,800 |
ハイタイドSSD96M | テイルウォーク | 9.6ft | 10-42g | 155g | \26,000 |
ロッドの特徴が各社違いますので、使いたいと思うメーカーが見つかるまではエントリーモデルをいくつか買ってもいいかもしれません。
ロッドをステップアップする時の考え方
これまでに6本ほどシーバスロッドを購入しましたが、最終的には2本あれば十分という事が僕の結論になります。
その考えに至ったロッドが、ヤマガブランクスの88チェインの存在です。
自分の移動手段はバイクなので、防犯上ロッドを1本しか持てません。
必然的に、軽いルアーから重いルアーまでをキャストできる汎用性を求めてしまいます。
シーバス釣りに慣れてからは、携帯性の良いラテオモバイルを使用していたのですが、小場所では9.6ftのロッドは長すぎて毎回4ピースを組み立てるのは時間が掛かる事から、小場所でも取り回しがよく、軽くて疲れにくく、持ち運びもある程度軽快にでき、それでいて長いロッドに負けないキャスト距離が出て、大きな魚が掛かってもきちんとファイトができる短いロッドが欲しくなり探したのがきっかけです。
今思うとかなりの無茶振りですよね。
最初は9.3ftや9ftのロッドを探していたのですが、自分が考えていたロッドを見つけられなくて諦めていた時に、ヤマガブランクスからの情報でこれだ!と思いほぼ即決で購入しました。
使い心地は探し求めていたものにカッチリとはまり今でも愛用しています。
この経験から、短くて取り回しが良く、冬の終わりから春先に掛けてのマイクロベイトパターンで使用するロッドと、春と秋のハイシーズンに大きくて重いルアーをキャストできるオーソドックスな長さでパワーのあるロッドの2本さえあればいいと言う結論に達しました。
また、長時間の間釣りをするなら楽にロッドを振り続けたいので振り抜けが良く、魚とのファイト時にいなしてくれるタイプのロッドが好きなので、低弾性ではありますがハリがあり収束性の強いロッドが自分の好みという事が知れました。
もう一つの武鱸 BROWもパワーは違いますが同じような性質を持つロッドなので使っていて違和感はありません。
ロッド1本と言っても高い買い物になって来ますので、ミドルモデルより上位のモデルにステップアップする際は様々な情報を調べた上で。ロッドに求める性能と自分の考えが合っているかを実際に触ったりして確かめてから購入に至らないと、後々後悔する事になります。
大事なのは、ある程度基礎ができた上で様々な性質のロッドに触る機会を作ることです。
10万円前後の物は自己満の世界?
APAのフージンZやダイワのモアザンブランジーノを始めとする、エバーグリーンのアバンギャルド、2025年9月頃に発売されるロンジンのゴリラバズーカーといった、ハイエンドモデルのロッドは8万から10万円という高価格になっています。
世の中の理として、値段が高い=良いものとして認識はされていますが、ロッドに関しては正しくもあり間違ってもいると考えています。
というのも、ロッドの値段が高ければ高いほど注ぎ込まれる技術やカーボンの材質、ガイドの特徴といった質が上がります。
そうすると、エントリーモデルと同じ長さや硬さでも、感度や反発性、収束性などのレベルやバランスも変わってきます。
基礎が身についていない、知識が乏しい内から「憧れのプロが使っている」から「高いから良いものだろう」、「ネットで見たから」といった理由で手を出すとロッドのポテンシャルを最大限引き出すことは難しいです。
自分が釣りをする場所でどういった釣りをするのか、キャスト、ファイト方法といったスタイルが決まってから、50,000円以上のハイエンドモデルに手を出しても遅くはないと自分は思っています。
もちろん、自分の意見を否定するのもいいですし、最初からハイエンドモデルに手を出すのもありです。
そこは否定しません。ただ、様々な感動は薄れると思います。
まとめ
シーバス釣りを始める際には、いきなり性能がいいからと言ってどんな特性があるのか分からない内から高いものを購入するのではなく、安いものでロッドの特徴を知り使いこなしていく中で順番にステップアップする事が大切だと思っています。
人によってロッドの好みは千差万別です。
自分で使ってみて初めて分かる事も多いので、まずは安いものを使いこなしてから不満点を解消するように上位機種にステップアップすると感動も一入だと思います。
皆さんの思い描くステップアップに、この記事が参考になれば幸いです。
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